認知症の方とのコミュニケーション

認知症は物事をわすれていく病気です。

昔のある記憶はそのままで、今先ほどの記憶が抜け落ちてしまう

という現象が多々見られます。

  • モノが失くなった(あるいは盗まれた)
  • 服装(身だしなみ)が乱れている
  • 介護者を受け入れない(拒絶)する

こうした事を原因とするいくつかの代表的なトラブルや問題について、私たちはどの様に対処していけば良いのでしょうか?

 

困った時には嘘をつけ?!

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嘘は、一般的に後ろ暗く、悪いイメージが付きまといますね。

一方で ”嘘も方便” ということわざがある通り、トラブルを防ぎ人間関係を円滑に運ぶ為や、その人を思いむやみに傷つけない為に配慮して行う嘘もあります。

英語でもWhite Lie(直訳:白い嘘)という言葉があります。

特に認知症を患う方々とそのサポートを行う方々の間には、この善意から発する嘘を活用する事で、日常の介護やコミュニケーションが要らざる摩擦をなくし、円滑に進める効果的な作用があります。

以下はその一例。

 

ケース1:失くなった! 盗られた!

Aさんが大切にしているモノが失くなった(あるいは盗まれた)と訴えてきたら・・・?

対処法:受け入れ、逸らす本当はそのもの自体が存在しない場合でも、 ”失くなった事にする”ここではAさんの勘違いである事を指摘し、プライドを傷つけ、問題を大きくしない様に注意しましょう。

ことで、Aさんの主張を一旦受け入れ、その悲しみや不安な気持ちを共感しつつ(一緒になった探しながら)、少しづつ話題を違う方向へ変えていきましょう。

 

ケース2:服装(身だしなみ)の乱れ

Bさんはかつてとてもオシャレに気を遣う方だったのに、この頃は無頓着となり、入浴も嫌がる傾向。 着ている服にはシミなどの汚れが・・・。

対処法:”イベント事(発表会、会合)を利用し、そこで何かしらの役割を持たせる”友人・知人などが集まるイベント事など何でも結構ですが、その中での接待・進行・披露・サポートなどの役割をお願いし、ついでに身だしなみやオシャレの提案を織り交ぜながら、Bさんの気持ちをこちらに向けましょう。 実際にオシャレは脳や心に良い刺激を与え、様々な研究で認知症状の向上や維持に効果が確認されています。

 

ケース3:介護を受け入れない

Cさんはかつて教職に就かれておりました。 しかし現在は認知症が進行し、日常生活での介護が必要な段階になっています。 でもこの現状をCさんご自身が受け入れられず、介護サービスを受ける事を拒んでおられます。

対処法:”仕事のお願い・相談事を持ち掛け、そのお礼として介護サービスを提供”する事で双方波風を立てる事なく、スムーズに運ぶことが可能となります。 Cさんの頭の中ではまだ現役の教師。 子育ての悩みなどの話をし、アドバイスをもらう形を取るなどで、相手の納得を経てヘルパー業務などを行えるでしょう。

 

その他にも<暴言を吐かれる>などのトラブルなどが挙げられますが、要介護者に対するコミュニケーションに<相手を否定する><プライドを尊重しない><相手の希望を曲げる様に説得する>などのニュアンスが含まれていないか、もう一度チェックしてみてください。

円滑なコミュニケーションには、相手の主張を受け入れ、時にはその状況の延長線上での嘘を作りあげるような機転が必要なシーンにも出くわす事でしょう。

お心あたりのある方は、ぜひ一度お試しください。

 

認知症とひと口に言っても、その原因には様々な違いがあり、それに応じて特徴も異なりますので、

認知症にはいくつかの種類が存在する事実

にて詳しくご紹介して参りましょう。

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